【経済指標】米コアCPI、過去1年余りで最も低い伸び-利上げ減速の余地【米消費者物価指数】
→インフレの最悪期過ぎたこと示唆、利上げペース減速を正当化か
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A shopper inside a grocery store in San Francisco, California, U.S., on Monday, May 2, 2022. Photographer: David Paul Morris/Bloomberg
11月の米消費者物価指数(CPI)統計では、変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアCPIが、前月比ベースで見て過去1年余りで最も低い伸びにとどまった。インフレの最悪期は過ぎた可能性が高いことを示唆し、米利上げペースの減速を正当化する格好となった。
□キーポイント
●変動の大きい食品とエネルギーを除くコアCPIは前月比0.2%上昇
●ブルームバーグ調査のエコノミスト予想中央値は0.3%上昇、10月は0.3%上昇
●前年同月比では6%上昇
●市場予想6.1%上昇、10月は6.3%上昇
●総合CPIは前月比0.1%上昇
●市場予想0.3%上昇、10月は0.4%上昇
●前年同月比では7.1%上昇
●市場予想7.3%上昇、10月は7.7%上昇
総合CPIは、食品価格が上昇した一方でエネルギー価格が下落した。
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米コアCPI(前月比、棒グラフ)、総合CPI(前月比、折れ線)出所:労働統計局
2022年に発表される最後のCPIとなった今回の統計は、インフレがまだ高過ぎる水準ではあるが、和らぎつつあることを示唆している。米金融当局は今回の伸び鈍化を歓迎する可能性が高いものの、パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長はインフレを当局目標に戻すことへのコミットメントと見通しを巡る不確実性の両方をこれまで強調している。
住居費は前月比0.6%上昇と、4カ月ぶりの小幅な伸び。ホテル宿泊料が下落した。住居費はサービス分野の最大項目で、総合CPIの約3分の1を占める。
家賃は0.8%、帰属家賃は0.7%それぞれ上昇した一方、自宅以外での宿泊コストは0.7%低下した。前月は急上昇していた。
統計の詳細は表をご覧ください。
原題:US Core Inflation Slows, Giving Fed Some Breathing Room on Rates(抜粋)
https://www.bloomberg.com/news/articles/2022-12-13/us-core-cpi-posts-smallest-monthly-increase-in-more-than-a-year
2022年12月13日 22:37 JST 更新日時 2022年12月13日 23:55 JST
Bloomberg
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-12-13/RMU08MT1UM0X01