米大統領、アイス片手に“ドル高容認” 訪日客は喜び飲食店悲鳴(2022年10月17日)
先週末、1ドル=149円に迫るなど加速を続ける円安。この円安を追い風に爆買いをする外国人の姿が多くみられる一方で、輸入品の値上がりなど私たちの生活への悪影響も懸念されています。
東京・新宿の外貨両替所。今、殺到しているというのが外国人観光客なんです。
外貨両替「インターバンク」・佐藤豪代表:「かなり外貨を売って円を買うお客様が多いので、弊社からお支払いする日本円がほとんど無くなっている状態」
うれしい悲鳴だそうです。
来日5日目のアメリカから来た家族は、手持ちが減ったため、約1000ドルを15万円弱に両替しました。
アメリカから来た家族:「レストランに行っても買い物に行ってもすべてが安く感じます。『これがこの金額なんだ!すごい!』って感じです。たくさん買いました」「(Q.一番の思い出は?)セーラームーンのミュージアムとカフェ」
また、お土産を買いすぎて急きょスーツケースを買い足す外国人たちまで…。
そんななか、あれ。円安の今、円をドルに両替する人が…。コンゴ出身で、日本在住だという男性は…。
日本在住のコンゴ人(42):「海外旅行のために円からドルに替えた。日本円の今の状態だとやっぱり安心できない」
来年1月、海外旅行に行くというのですが、更に円安が進むとみて、早めにドルに替えておくんだそうです。
一方で、急激な円安に、悲鳴を上げている店もあります。輸入牛肉を扱うステーキハウスでは、円安の影響でアメリカ産牛肉をメキシコ産に変更するそうです。
市ケ谷テキサス・近藤秀士店長:「1キロ3600円で仕入れていたんですけども、先週あたりに業者のほうから『アメリカ産が1000円以上あがるよ』と連絡を受けまして」
また、コーンが1缶あたり200円高くなるなど、付け合わせの食材も高くなったといいます。
13日に日銀が発表した9月の輸入物価指数では、前の年の同じ月に比べて、円ベースで、プラス48%になりました。
鈴木財務大臣:「仮に過度な変動があれば、それに対して適切な対応をとっていく」
外国為替市場では、日本政府による為替介入への警戒感から17日午後5時で、1ドル=148円台後半で推移しています。
一方、アメリカのバイデン大統領、アイスクリームショップで記者から、ドル高について聞かれると…。
バイデン大統領:「私はドル高を懸念していません」
バイデン大統領がドル高を容認する姿勢を示したことにより、更に円安が進むとの見方も出ています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp