Google、欧州でアプリ決済を外部開放　手数料は減額

【シリコンバレー=奥平和行】米グーグルは19日、欧州で外部企業の決済システムを使ってアプリを購入できるようにすると発表した。アプリ配信サービス「グーグルプレー」で自社の決済システムの利用を義務付けてきたが、大手IT（情報技術）企業に自社優遇を禁じるデジタル市場法が施行されることに対応した。

グーグルは従来、決済手数料として原則30%を徴収し、売り上げ規模が小さかったりサブスクリプション（継続課金）型を採用したりする開発者の手数料は15%としていた。外部決済を使う場合は3%減額し、多くの開発者は外部決済を使うと12%になると説明している。

当面はゲーム以外のアプリが対象だが、「デジタル市場法の施行までに対象を広げる」（担当者）としている。

グーグルや米アップルといったスマートフォンの基本ソフト（OS）を提供する企業に対してアプリ配信サービスや決済を独占しているとの批判が高まり、各地で法規制の動きが強まっている。先行して同様の規制を導入した韓国では両社が外部決済の利用を認め、米国でも同様のルールを整備する検討を進めている。
2022年7月20日 8:01
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN200HO0Q2A720C2000000/