楽天「巨額赤字で球団売却説」にホリエモン「面白すぎる」
《面白すぎる》
6月3日、実業家のホリエモンこと堀江貴文氏が、ある記事を引用してこうツイートした。6月1日、「週刊実話Web」が、楽天の球団売却説を報じたのだ。
楽天モバイルの携帯事業で苦戦し、結果的にグループ全体で3728億円もの大赤字(2022年12月期の連結決算)を叩き出した楽天。記事では、楽天が赤字減らしのため、楽天ゴールデンイーグルスの売却に着手する可能性があると、証券アナリストが指摘している。
譲渡先は、楽天の三木谷社長と縁のある藤田晋氏が社長を務めるサイバーエージェント社と噂されており、その場合、チーム名は「ABEMAゴールデンイーグルス」になるとも伝えられた。
堀江氏は、ライブドア時代の2004年、近鉄バファローズの買収をめぐり楽天と争った経緯がある。それから約20年後、こんな展開となるとは、両者ともに想定外だっただろう。
実際、楽天の携帯事業は非常に厳しい状況になっている。
「楽天モバイルは2020年4月の本格参入以降、基地局建設などの負担で赤字が拡大する一方、回線数は増え続けていました。
ところが、2022年5月、最大の売りにしてきた『0円プラン』がなくなり、同年6月末時点で477万件と、4月末と比べて23万件減少するなど、他社への流出が増えました。2023年第1四半期の回線数は、454万回線とふるいません。
積み重なる赤字対策のため、楽天カードで2021年4月にゴールドカードのポイント還元率を4%→2%にしたり、2022年4月から楽天ポイントの付与対象を『消費税込みの金額→税抜きの金額』にするなど、改悪が続きました。
楽天は、手元資金を確保するため、4月に楽天銀行を上場させて717億円を調達し、5月には保有する西友HD株をすべて売却して220億円を手に入れました。
さらに、5月16日、公募増資と第三者割当増資で最大約3300億円を調達すると発表。株価は下落し、時価総額が1兆円を割り込むことも多く、苦境は続いています」(経済担当記者)
こうしたなか、楽天モバイルがらみで世間に衝撃を与えたのが、同社の元部長と妻らが、基地局整備をめぐって水増し請求するなどの疑いで逮捕された事件だ。2019~21年の3年間で、およそ300億円を同社に不正に支払わせたと見られる。
メディア各社が報じた夫妻のやり取りでは、「今日のルイ・ヴィトン、830万落ちるって!! 私のカード切れるかな」「ダイジョブ。裏金でぜーんぶ処理するから」などとメッセージを送り合っており、豪遊ぶりがうかがえる。
こうした事件をうけ、楽天に対する世間の信頼も急降下しているようだ。SNSでは、楽天に対し「ガバガバすぎる」といった声が後をたたない。
《さすが3年で300億抜かれた会社は違うわぁ》
《楽天モバイルの事件。300億の被害総額ってどうなってんの。これ、立件できたとしても数億~10数億くらいは闇の中って結果にならんのかね。それにしてもどこまでガバガバなの》
《300億円とは豪快さん。しかし楽天の懐具合は凄いんだね、300パクられて気付かないんだから》
モバイル事業で4393億円、グループ全体で3728億円の赤字となり、さらに300億円も抜かれた楽天。この調子では、球団売却説もありえない話ではなさそうだ。
( SmartFLASH )