【株式市況】
日経平均は一時3万0924円まで上昇した。2021年9月に付けた高値（3万0670円）を上回り、1990年7月以来およそ33年ぶりの高値圏まで上昇する場面があった。為替市場では1ドル＝138円台まで円安・ドル高が進み、主力の輸出関連を中心に幅広い銘柄が買われている。ここまで急ピッチに上昇したため、短期的な過熱感を指摘する向きもあるが、バブル後高値を更新した意義は大きい。
寄り付き段階で反落していた半導体関連株も、プラスサイドに浮上している。米国市場で連邦政府の債務不履行（デフォルト）が回避されるとの楽観ムードを引き継いでいる。東証プライム市場の約4割を占めるPBR（株価純資産倍率）が1倍を下回る上場企業などに向けて、東証が株価水準を引き上げるための具体策を開示・実行するよう要請したことは、株価を支えていく。
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