ソフトバンクGまた巨額赤字 「虎の子」で穴埋め、アーム上場が頼り
足かせとなったのは、AI(人工知能)関連の有望企業に投資する「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」(SVF)事業だ。急激なインフレや世界的な金利上昇の影響で株式市況が悪化し、投資先の株価や評価が下落。同事業の損失は5兆3223億円に上った。
一方、保有株の中核だった中国EC大手アリババ集団の株式を手放すことで、赤字幅を縮小させた。保有割合は昨年3月末時点で24・4%だったが、今年3月末時点で13・7%まで減った。そのほぼすべても資金化したという。これに関連した23年3月期の利益は4兆3403億円に上った。
財務体質の強化が目的だとするものの、一時的な利益で巨額の損失が圧縮された形だ。00年に出資して以来、SBGの成長はアリババ株の上昇が引っ張ってきたが、そんな「虎の子」をついに手放したことになる。
最近になって対話型AI「C…(以下有料版で、残り1099文字)
朝日新聞 2023/5/11 20:33
https://www.asahi.com/sp/articles/ASR5C6Q8JR5BULFA01F.html?iref=sptop_7_05