【大阪・関西万博】「ミャクミャク」が成功の試金石に? 大丸東京店のポップアップショップに行列
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「インターネットで、ミャクミャクのミーム(流行)を見て知っていた」
こう語るのは、米国から日本へ休暇に訪れていた男性旅行客。
手元の買い物かごにはミャクミャクをあしらった大人用と子供用のTシャツ、そしてミャクミャクのぬいぐるみが入っている。
「この『モンスター』はとてもキュートでユニークだ! 息子もきっと喜ぶだろう」
場所は大丸東京店(東京・千代田)。
大阪・関西万博を運営する公益社団法人2025年日本国際博覧会協会と2025大阪・関西万博マスターライセンスオフィスは、期間限定でポップアップショップをオープンした。
開催まで残り2年という節目に、人気の「ミャクミャク」を活用したプロモーションを関西圏以外にも仕掛け始めた。
ポップアップショップでは開店前から40人ほどの行列ができ、90個用意されたぬいぐるみは45分で売り切れた。
東京駅の新幹線改札を出てすぐのところで、タクシー乗り場も目の前。付近には外国人が多く立ち寄る多言語対応の案内所もあり、国内外にアピールするには絶好の場所といえる。
「ぬいぐるみを買いたかったが売り切れていて残念」と言いながらも、クリアファイルなど20点以上の商品で膨らんだ買い物袋を提げて帰る男性の姿も。
ポップアップショップの存在は「インスタグラムを見て知った」という。
◼キャラ人気は海外でも
そのユニークな形状で注目されがちなキャラクターだが、実は誰でも二次創作が可能。SNS(交流サイト)などにも自由にアップできる。
その効果もあってか、ポップアップショップの企画を担当した2025大阪・関西万博マスターライセンスオフィスの藪本卓氏は「想像以上の来客数」と目を見張る。
中国やオーストラリア、シンガポールといった海外からも、キャラクターを使った商品をつくりたいという問い合わせが来ているという。
藪本氏は、今後はさらに「スマートフォンケースやNFT(非代替性トークン)アートも検討したい」と構想する。
前回1970年に大阪で開かれた万博の公式グッズといえばレコードや絵はがきだった。時代を反映した商品の展開に注目が集まる。
◼関西だけのお祭りにしない
こうした関西圏を飛び出したプロモーションに運営側が力を入れるのは、万博を全国へ周知し機運を高めるためだ。
開催地周辺では着々と準備が進む。パナソニックホールディングス(HD)傘下のパナコネクトと券売機大手の高見沢サイバネティックスが開発した顔認証改札機が、2025年の万博に向けて大阪市高速電気軌道(大阪メトロ)の全駅へ導入される。
だが、「大阪に比べると東京では認知がまだまだ。全国の人に知ってほしい」(大丸松坂屋百貨店営業本部営業企画部長の中嶋宣浩氏)という声もある。
今後の周知効果に期待が寄せられている。
※続きはリンク先で
ミャクミャク
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