ローソン、書店空白地域に100店計画 本の灯を守る「20坪戦略」

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1: 名無しの投資家 2023/04/22(土) 10:29:29.17 ID:e51Eyi9Y9
 新刊書店が1店舗もない地域が増える中、コンビニ大手のローソンが書店を併設した「LAWSONマチの本屋さん」の出店を進めている。戦略のカギは、20坪程度の店舗面積。同社は、2024年度までに全国で100店舗展開することを目指す。

 出版社と書店の間をつなぐ取次大手の日本出版販売(日販)とタッグを組み、2021年から出店を始めた。出店先は周辺人口と比較して書店数が少なかったり、既存の大型書店がなかったりする「無書店地域」。これまでに青森、茨城、埼玉、島根など8県に1店舗ずつ出店している。

 書店の広さは20~30坪ほどで、駅前の書店や商店街にある比較的小規模なまちの書店の規模だ。本棚は、雑誌が4割、コミック4割、残り2割が文庫や単行本がベースだが、出店地域の特色にあわせて扱う商品を変えているという。営業時間はコンビニと同じ24時間で、通常の書店と同様に図書カードが利用でき、本の取り寄せもできる。

 本を売る狙いの一つは、本屋がない地域にコンビニと書店を兼ねる店を出すことで、客の利便性を上げ、来店動機につなげること。従来のコンビニ商品と書籍や雑誌の「買い合わせ効果」を期待できる。

 コンビニの利用者は、全国平均では男女ともに30~40代が一番多い。本を置くことで、ネットショップを使うことが苦手な高齢者や、小さい子どもがいて遠出できない子育て世代を取り込めると考えた。高齢者向けには健康に関する本やクロスワードを、子育て世代のために絵本を多めに取り扱っている。

 書店の規模は20~30坪ほど。書店員がいなくても、コンビニのオーナーや店員がコミックのフィルム巻きや編本作業などもでき、人件費も抑えながら売り上げ増が期待できるという。

 ただ、ローソンは書店経営が不慣れ。このため、出版社と書店の間をつなぐ取次大手の日本出版販売(日販)とタッグを組み、力を借りている。日販の担当者が、店舗を巡回して、オペレーションや商品情報を指導して、書店業のフォローをしているという。

 今年1月には、川崎市の「ローソン向ケ丘遊園南店」が、書店併設店としてリニューアルした。隣駅の登戸駅には書店があり、新宿まで30分程度のアクセスだが、向ケ丘遊園駅周辺に唯一あった書店が昨秋に閉店していた。

 オーナーの伊藤大介さんは「本を扱うことで他店と差別化できるのは強みになる。子どもを連れたお母さんが絵本と一緒に『からあげクン』を買ってくれる」。「マチの本屋さん」を担当するローソンの平野彰宏さんは「自宅近くの書店で、漫画本を選んで買うという当たり前にあった環境がなくなりつつある子たちもいる。本の灯を消したくない」と話している。(宮田裕介)

朝日新聞 2023/4/22 10:00
https://www.asahi.com/sp/articles/ASR475SFZR47ULLI007.html?ref=tw_asahi


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