IMF専務理事「先進国の9割で成長鈍化」 23年見通し
1: 名無しの投資家
2023/04/07(金) 06:39:31.34 ID:FhkayRi79
【ワシントン=高見浩輔】国際通貨基金(IMF)のゲオルギエバ専務理事は6日、世界銀行と合同で開く春季総会を控えて講演した。近く公表する経済見通しについて2023年の経済成長率が「先進国の9割で鈍化する」と説明。高インフレに対応する金融引き締めが需要の低下や金融不安を招き、世界経済を下押しする。
講演によると、23年の成長率見通しは3%を下回る。1月に公表した前回見通しは2.9%だった。新型コロナウイルス禍の反動で6%超の高成長となった21年から22年に3.4%まで減速した流れを引き継ぐ。
低成長の主因は先進国で、ゼロコロナ政策を終了した中国やインドは23年の世界全体の成長の半分を担う。ゲオルギエバ氏は世界の成長率が今後5年間も3%程度で推移すると指摘。これは過去20年平均の3.8%を下回り、90年代以来の低水準となる。
新たなリスクは米銀の破綻で広がった金融不安だ。ゲオルギエバ氏は「(金融引き締めなどによる)インフレ対策がより複雑になる」と強調。銀行だけでなく、ノンバンクにも市場混乱の懸念が残ると分析した。
ゲオルギエバ氏は低所得国の約15%がすでに債務危機に陥り、さらに45%が高い債務の脆弱性に直面しているとも指摘。途上国の債務問題の解決に向けて国際協調の重要性を訴えた。
日本経済新聞 2023年4月6日 22:00
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN062KT0W3A400C2000000/