クレディ・スイス買収巡り調査か　スイス検察庁

【パリ=北松円香】スイスの連邦検察庁はスイス金融大手UBSによる同業クレディ・スイス・グループの買収を巡る調査に入った。英フィナンシャル・タイムズ（FT）が2日報じた。買収交渉の過程で両行幹部や政府関係者、規制当局担当者らによる法令違反がなかったか調べる。

同庁はFTの取材に対して「クレディ・スイスを巡り、（調査が必要な）様々な側面がある」とした。関係者によると、買収交渉中のメディアへの情報漏洩が調査項目の1つとなっているという。

スイス紙ゾンタークス・ツァイトゥングは2日、UBSがクレディ・スイスとの統合後に国内外で2?3割の人員削減を実施する可能性があると報じた。両行合わせて最大で3万6000人が対象となるという。そのうちスイス国内の人員削減は1万1000人に達する可能性がある。

日本経済新聞　2023年4月3日 2:58
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR023U00S3A400C2000000/