【企業】初任給5400万円、出勤前にサーフィンも－シドニーの新卒トレーダー

大学を出たトレーダーが卒業後すぐに40万ドル（約5400万円）もの給料を稼いでいる。

ニューヨークでもロンドンでも香港でもない。シドニーの話だ。シタデル・セキュリティーズ、ＩＭＣトレーディング、オプティバーがここに拠点を構えて採用を急速に進めており、今後さらに雇用を増やす計画だ。数学と科学に精通したエリートならこうした高報酬を得られると、事情に詳しい複数の関係者が情報の非公開を理由に匿名で語った。

意外なことにシドニーはハイテクを駆使したトレーディング会社にとってのアジア太平洋地域のハブになった。金融業界の中でもこの一角は、人員削減や報酬カットなど業界の世界的トレンドに逆行している。シドニーに高収入の雇用が集まる理由は、このビジネスに適応できる候補者を輩出する大学制度、 優遇税制、トレーディング業の長い歴史だと、業界ウォッチャーはみる。

ＵＮＳＷシドニー（ニューサウスウェールズ大学）の就職担当責任者ジェームス・ミード氏は「トレーディング会社の新卒者給与は並外れている」と語る。

資産家ケン・グリフィン氏が創業したマーケットメーカー、米シタデル・セキュリティーズは向こう２年でオーストラリアのスタッフを1.5倍－２倍に増やす見込みだと、マット・キュレック最高執行責任者（ＣＯＯ）が明らかにした。シドニーの社員は現在60人余り。同業オプティバーとＩＭＣも豪州で事業を大幅に拡大しており、追加採用を行う計画だと、両社の地域担当者は話す。
以下ソース
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-03-09/-5400