1月の住宅ローン固定金利、約9年半ぶり高水準 大手5行
23年1月の10年固定金利について三菱UFJ銀行は22年12月に比べ0.18%高い3.70%、三井住友銀行は0.26%引き上げて3.79%、みずほ銀行は0.3%高い3.50%とする。三井住友信託銀行は0.34%高い3.74%、りそな銀行は0.1%引き上げの3.78%とした。期間の異なる固定型の金利も軒並み上昇した。
日銀は20日、長期金利の上限を0.25%程度から0.5%程度に引き上げると発表した。これを受けて長期金利は上昇し、10年物国債利回りは0.4%台で推移する。住宅ローン金利には大きく変動型と固定型があり、長期金利に連動する固定金利は大幅に上昇するのではないかとの見方が広がっていた。
一方、変動金利は5行とも据え置いた。変動型は短期金利に連動するため基準金利は長年変わっておらず、今回の日銀の政策の見直しの影響も受けない。各社は独自の優遇幅を競って固定型に比べて魅力的な金利水準で提供しており、住宅ローン獲得競争の主戦場になっている。
日本経済新聞 2022年12月30日 14:47
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB300WQ0Q2A231C2000000/